2011年03月07日

法廷の証人となる

 先月の末の午前に、「こちら裁判所の検事の○○と申します。先生が書かれた診断書の日付、診療内容について、現在抗争中の裁判において虚偽の疑いがあるということで、法廷にて証言していただけますか?」という電話を頂きました。

 さすがに、落ち込むというか、真っ白になるというか、びっくりしました。

 詳しく聞くと大体わかりましたが、後にその裁判となっている事件が起こった往診先の担当者と連絡を取って、ようやく全貌を理解しました。

 往診先で傷害事件が起こり、被害者の歯が脱落と亜脱臼、口唇腫脹がありました。その刑事裁判なのですが、加害者が、事件を起こした日付をまったく勘違いしているようで、そのことが問われていました。
往診先の職員も証言しているのですが、確実にするために部外者の私が、加害者の主張する日付が診断書の日付の後であるため、証言することになりました。

 当日、宣誓書のサインをし、法廷の傍聴席へ。そこにはたった3人。検事と弁護士、記録係2名が入廷、加害者が3人の職員に連行されて入廷、最後に判事が入廷。

 検事の発言が進み、私が裁判官に呼ばれて証言台へ。ちょっと緊張しましたが、難なく終了しました。

 終了後、傍聴席に戻ると、「退廷していただいても結構です」と言われましたが、「傍聴します」と応えると、裁判官は「ありがたいことです」と言われました。

 非日常の様子が見れて、法廷現場の体験ができて、良かったです。  


Posted by 中原歯科医院 院長 at 17:57