2012年07月27日

カルテ⑰最後の手

 当医院に勤めに来る3年ほど前、どこかの歯科医院で衛生士と名乗らずに神経の治療を受けた

 右下7番目の奥歯。

 治療した当初から噛んだ時の痛みがあるまま、現在までに至っていました。

 私に治療をしてほしいということで、暇な時間を使って約3か月やって見ました。

 治療の始め頃は、痛みが取れたことが何回かありましたが、

 1週間くらいすると歯が浮いてくるということの繰り返しでした。

 薬を代えたりしても向上しないと判断し、

 最後の手を使うことにしました。

 28年やってきて初めての方法です。

 それは、「抜歯して口腔外で根の先を処置し、再び元のところへ戻す」というやり方です。

 そのための薬剤を文献にて調べ、手順を確認して行いました。

 たまたま、衛生士学校の実習生がいたので、良い見学になったことと、写真係をしてくれたので

 大変助かりました。

 上手く再着してほしいものです。  


Posted by 中原歯科医院 院長 at 08:20