2015年12月14日

ドイツの歯科保険制度

 ドイツは社会保険型という保険料を徴収して資金を回す制度です。

 12才での虫歯やその処置数(12才DMFT指数)は1.2で日本よりいい数字です。

 歯科医師数は1000人あたり0.8人(日本とほど同じ)

 GDPに対する歯科医療比は0.8%(日本は0.5%)

 公的給付割合は61.6%(日本は75-100%)

 歯科医師になるためには医学部と同じ大学を卒業し歯科専門の教育を2年間受けて資格が与えられます。

 以前は68歳定年制でしたが、2008年から保健医療機関の総量規制が行われ、

 特に大都市では定数制となっています。

 88%の人が公的保険に入り、9%の人が民間保険に加入しています。

 世界大戦後は補綴も全額公的保険で給付していましたが、

 1977年から自己負担が2割、4割、保険適用外、再度保険適用5割負担と変遷しています。

 1988年から予防が保険給付となり、2005年から補綴が義歯付加保険へ移行しました。

 独特なのが、健診を続けている人にはボーナス給付がもらえることです。

 1年1回歯科健診を受けて、5年続くと2割増し給付、10年では3割増し給付されます。

 国際比較で日本が歯科料金が最も安いのですが、

 日本の抜歯の平均単価は2500円ほどですが、ドイツはなんと49000円です。

 たかっ!  


Posted by 中原歯科医院 院長 at 12:00