2012年11月14日

インド哲学悟りの真理① ヤージュニャバルキヤ①

 東洋哲学の源流はインドから始まる。

 紀元前1500年ごろ、中東のカスピ海沿岸に住んでいたアーリア人たちが東進し先住民を制圧して国を作り上げたところがインドである。
 古代ならではの神話を作り当時聖典とされたものが「ベェーダ」で、神様の儀式を執り行う祭司(バラモン)を頂点とする
王族、庶民、奴隷の4階級の身分制度を作り出し、

 バラモン教に発展させた。

 紀元前800年ごろ、ベェーダに哲学を含ませて出来上がったものが「ウパニシャッド(奥義書)」と呼ばれる。

 東洋哲学の最初のテーマは「自己(私)とは何か)から始める。

 その最強の論客が「ヤージュニャバルキヤ」(紀元前650~550年ごろ)である。

 「私が存在する」ための絶対必要条件とは何か」

 職業、肩書き、社会的地位ではない、肉体でもない。

 脳は、その仕組みが不明である、今生きている現実世界は実は夢かもしれない、ことから哲学的には断言できない。

 それに応えるものは、「痛みを感じたり、色を見たりするような意識現象があることのみ」である。

 参考「われ思う、ゆえにわれあり」



Posted by 中原歯科医院 院長 at 08:17