2012年11月19日

インド哲学悟りの真理② 釈迦①

 釈迦は、クシャトリアという「戦士、王族」の身分であったが、史上最高の境地を求めて、出家した。

 出家とは、「老病死」の苦しみを克服する境地を目指すことと同義である。

 釈迦が仏教の開祖と呼ばれているが、その境地は、既にインドでは存在していた。

 出家した釈迦は様々な修行僧に弟子入りしたが、満足のいく結果が得られなかったので、山にこもり
苦行を始めた。

 この苦行も当時のインドで流行していた。 何故、苦行か?

 東洋哲学では、知識として知っただけでは本当に分かったとは言えず、体験することによって初めて、
分かった(悟った)と見なされる。

 それを他者が確認出来ることは、その行動。つまり、「苦しいときであっても、平然としていられること」

 「どれだけ苦行に耐えられるか」が無敵の境地の達成率になる。

 そういった考えのもと、

 釈迦は6年間苦行を続け、骨と皮だけになったが、悟りを開くことは出来なかった。

 そして、「苦行は意味がない、かえって悟りを阻害している」と気づく。

 こうして、釈迦は苦行を捨て、以後その気づきの「中道」を歩むようになる。



Posted by 中原歯科医院 院長 at 07:25