2017年04月04日

日本は総義歯の元祖

 日本最古の仏姫(ほとけひめ)の木床義歯(もくしょうぎし)
 日本最古の木床義歯は、天文7年(1538年)4月20日、(時代背景は室町戦国時代で織田信長や豊臣秀吉が生まれた数年後)に74歳で亡くなった和歌山市の願成寺、仏姫(がんじょうじ:ほとけひめ:本名、中岡テイ)という尼僧のものである。この入れ歯は、黄楊(つげ)の木を彫ったもので、歯の部分と一体となっていた。奥歯がすり減っていることから、実際に使われていたと想像できる。 
 日本の木床義歯は、食事をしても落ちないように、歯がない上顎の粘膜に吸いつき保持するようにできており、現在の総入れ歯が顎に吸着する理論と同じである。中国にもこのような技法はなく、まさに、世界に類のない「木の文化」と日本人の手先の器用さによる「独自の木彫技術」であった。仏像を作成する仏師が作ったようだが、日本は総義歯の元祖であると言える。総義歯の総本家の日本としてもっと世界に認められても良さそうだ。


 

 



Posted by 中原歯科医院 院長 at 08:13